先日、ある会でヒロカズマさんにお会いしました。
とてもゆったりしたオーラのある方で、執筆された本があると伺い、読ませていただきました。
内容は以下の通りで、とても興味深いものでした。
アチュアル族から著者が学んだ事
カズマさんが、アマゾンの先住民アチュアル族から気付かされた事を証明するために世界中を飛び回り、カズマさんなりの答えを探して求めているところに、カズマさんの人間性が現れていました。
読み終えて面白い内容だったと言う印象です。
カズマさんが普段から自分の身近な社会にだけ目を向けているのではなく、もっと広い世界をみている事も感じられました。
これからの日本、これからの世界、これからの人類の生き方に目を向けていらっしゃるのだと。そして、とても平和的で世界中の人の幸せを願っている事も感じられ、読み終えた後、新しい気づきを得た!と言う喜びを感じました。
その学びから世界を巡って旅する自由さ
カズマさんの行動力と自由さがとても素敵で、生きる事を最大限に活かしている感じがしました。
一つの事を掘り下げ、疑問に思い、それを追求していく探究心がカズマさんの人間的な魅力であり、なかなか真似のできない事だと思います。
カズマさんに実際にお会いした時の余裕というか器の大きさはどこから来るのだろうと観察してしまいましたが、ご著書を読んで納得しました。
アグレッシブな感じでは全くなく、ほんわかと柔らかい口調と物腰で人を惹きつける人間的魅力のある方でした。
その人間の大きさは、一つの事をとことんまで(自分の気の済むまで)やり終えた!というところから来るものなのだろうか?
何かを突き詰めるといことは、何か一つの悟りのような境地を見せてくれるのかもしれない。
旅からわかる現実
本書は、お金という概念すら持たないアマゾンの先住民が、『あなた達の文明は、“もっともっと“という考えと、“足りない“という悪夢の中で暮らしている』というメッセージを残していて、その真意を直接聞くためにカズマさんは旅に出かけてるという内容である。
そして、アマゾンのアチュアル族を始め、インド、グリーンランド、カナダの北極圏、ヒマラヤ、ヨーロッパ、最後に二度目のアマゾンというように世界を旅するという内容です。
アマゾンの先住民族アチュアル族は
・飢えることのない世界
・生きることに関して必要なものは無償で提供される世界
・何もしないでも、生きるのに必要なものはそこにいって取ってきたらいいという安心感
で、生きているのだそうです!
そんな世界で生きるということは、どんな生き方なのでしょうか?
お金や飢えのために働かなくてもいいのです。
現代文明で生きている私達は、何を生きがいにするのでしょうか?
コンドルとイーグルの共存世界
コンドルとイーグルの伝説がいくつかのアマゾンの先住民族の間では受け継がれているそうです。
自然との調和を大切にするコンドル族と、思考や科学を好むイーグル族に分かれてしまい、2つの種族は別々に進化しました。
ある時2つの種族は、どちらも滅亡の危機に陥ったが、2つの種族の融合により、新しい人類として生まれ変わり、大いなる繁栄を謳歌するというものらしいのです。
現代でいえば、科学をベースにした価値観と、自然と一体化して暮らす人々の価値観との差をさせることは可能なのだろうか?
また、その融合ポイントは?
そして、融合できた時、現代は新たな繁栄を得られ、平和な世界となるのだろうか?
著者は、また、旅を始めます。
ベーシックインカム
スイスのある党がベーシックインカムを国会に持ち込んだ!
ベーシックインカムとは、政府が国民に最低限の生活に必要なお金を全世帯に定期定期に支給するというもの。
ベーシックインカムの導入で、一人一人が大切にされる社会がつくれる。そして、貧困問題、環境問題、戦争問題を解決問題を解決する道と考えれれているそうなのです。
確かにこの制度は、足りないという恐れからは抜け出す事はできるかもしれない。
しかし、それが自分のやりたい事を選び、自分のペースでやっていける事につながっていくのだろうか?
人間の心の複雑さを感じる私にとって、そうなった時の心理を考えてみるのも面白いなぁと思いました。
価値観の押し付けのない世界
人類は今まで先住民から土地を奪い、アイデンティティを奪い、自分の宗教を改宗させるなど、奪ってきたという過去があります。
価値観の押し付けにならない民族や文化、違うもの同士の融合という事は可能なのでしょうか?
違いを受け入れる!って、頭ではそうするべき!それが正しいし、それが幸せで平和でみんなにとっていい!ってわかるのですが、実際にそういった場面に直面すると、比較と競争などの感情が出てきて、簡単ではないように思うのです。
頭と感情は、相反する場合が多いです。そのために、それに苦しめられてしまう。
これからの時代、人間としての心の持ち用も更に高めて行く時代なのだろう…と感じた。
AIが働く世界では
AIが働く時代になり、人間は働かなくても良い時代になるかもしれない。
その一方で、貧富の差が大きくなり、富が一極化していくと考えられている。
そして、著者は失業率が一時的にアップした時にベーシックインカムのような制度の導入が容易になると考えてている。
確かにそうだろうと思う。
その時なら、ベーシックインカムを導入する事で、貧困という恐怖はなくなり、その収入の中で生活するというある意味安心感の中で生きていく事が、できるのかもしれない。
そうなった時、私たちの生きる意味やライフワークも変わっていくのだろう。
これから、世界は変わっていく。今までの価値観が全く違う価値観になっていくのだろう。
これからの変化が全世界にとって良いものになっていって欲しいと願う。
自分の国だけとか、民族だけとかそういう境界がなくなっていき、それにより人類という大きなくくりで生活を始め、生き方を考えていく時代になるのだろう。
ブータンの国民の幸せを基準にした政策
ブータンは世界一幸せな国と言われている。
その理由は、国の政策が国民の幸せ度を数値化したものを基準にしているらしいのだ!
初めて知ったこの事実に驚かされた!
国民の幸せ度を目指した政策をしている国がある!
観光ビザをとるために、宿泊日数✖️250💲以上の旅行プランを作らないといけないという。
ブータンの国民にきちんとお金が分配されるためにこうなっているらしいのです。
また、各旅行者にはガイドがつき、ブータン王国について正しく理解してもらい、更に現地の人との交流もガイドをはさみ良好にされる仕組みになっているのだそうです。
国が国民を大切にしている事が伺い知れるなぁと感じました。
そして、ブータンの人々の生活は、『足るを知る』という仏教の教えを大切にした生活です。
今持っているものに満足し、現在の状況に満足し、感謝するという生活だそうです。
確かに、現代の生活はものが溢れているように思います。
必要ないものまで手に入れて、それでもまだ満足しないという生活になってしまっている。そして、いまの現状にも感謝できず、そのために幸せから遠ざかってしまっているのかもしれません。
足るを知るという生活ができれば、もっと幸せを感じる事ができるのも事実かもしれないと思いました。
これからの私たちの生活を幸せという基準で考えるなら、違った世界があるのかもしれないし、これからの変化がそれを知らせてくれるのかもしれません。
“多く持つ事が幸せではない“時代へと移り変わっていき、私たちの幸せも変容していくのでしょう!
この本を読んで、心の持ち方や、幸せについて考えさせられました。
人それぞれ幸せを感じることは違うと思います。
これから更に自分を探求し、自分と向き合う事が必要になる時代なのかもしれません。わ
私も日々、自分と向き合い、自分良い良い面も嫌な面にも向き合う必要を感じています。自分の幸せのために。
そんなとき、自分の感情に向き合う事への難しさを感じ、悶々とするのですが、こんな時はやはりカウンセラーが必要だと感じます。
自分の感情と向き合いたいときは、是非カウンセラーを頼ってください!
私もカウンセラーを頼り、更に自分の幸せを探求していきたいです。
今日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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